蝉の抜け殻と十字架

蝉(セミ)――日本では馴染み深い昆虫。

北米では風物詩になったりする程の存在ではないが、17年周期と13年周期で襲来しては、アイスクリーム屋が店の裏庭で回収してトッピングされる死んだセミは「セミアイス」としてバカ売れする。

 ヨーロッパでは南仏プロヴァンスにおいて「幸運」「忍耐」の象徴としてのセミ

 キリスト教において異端とされた「カタリ派」の運動は、南フランスで活発となった。
カタリ派」は、カトリックにおける教義や儀式などを否定し、教会より異端認定されたのち、迫害され、まともな資料も残されずに消滅した。

特異な教義の一例として「悪により創造された肉体という物質は、生殖によって悪が繁栄する」というグノーシス主義的な思想のもとで婚姻も否定している。

そして、この物質世界から逃れる唯一の方法として世俗との関係を断ち切り、

完全な禁欲生活を送りひたすら「禁欲」に努めた。
その禁欲生活の内容は凄まじく、インドのジャイナ教の想起させた。

公園のベンチに座り、木の葉に張り付いていたのを見つけた蝉の抜け殻は、

生殖を目的に喧しく鳴き続ける生きた蝉とは裏腹に、四つ葉のクローバーのような物珍しさと強風にも負けずに木の葉に張り付き続ける忍耐強さがあり、

なお眺めているとイエスカタリ派のことに思いを馳せずにはおれなくなった。

 

steemit.com

 

上記の記事の元ネタはおそらく「SCP-3004」なのでしょうが、

素数ゼミ」や暗号「Cicada3301」など、何かと謎めいているところがあるセミです。

記事内に貼られている加工された羽が鮮やかな「ステンドグラスゼミ」が存在していたらきっと神秘的で、食べたら何かご利益でもありそうなのですが、
セミをわざわざ捕まえてからおいしく調理して

「ピーナッツみたいな食感ですよ!これ!」

食レポなんかしてドン引きされたくないので、
ステンドグラスゼリーが食べたい今年の夏です。